湖南省湘西土家(トゥチャ)族苗(ミャオ)族自治州永順県の芙蓉鎮で、男性3人が交代で父親をおぶって、高速鉄道を見に行く動画が最近、ネット上で話題になり、多くのネットユーザーを感動させている。
動画の撮影者である王さん(女性)によると、春節(旧正月、今年は2月12日)前日の大晦日に当たる今月11日、家族でおしゃべりしている際、高速鉄道駅「芙蓉鎮駅」が建設中であるという話になり、それを耳にした89歳の母方の祖父が「高速鉄道がどんなものなのか見に行きたいとずっと思っていた」と話した。そして、「祖父は高齢で、足が不自由なため、山道を歩けず、駅を見に行きたいという願いをかなえてあげることができないでいた」と王さんは説明した。
そこで、春節連休期間中、帰省していた王さんの叔父3人が相談して、父親が高速鉄道を見ることができるよう、おぶって連れていくことにした。足元の悪いでこぼこした山道は約2キロも続き、3人は時々休憩しながら、交代で父親をおぶって、約40分かけて、高速鉄道駅に到着。父親の「新年の願い事」をかなえたのだった。(編集KN)
「人民網日本語版」2021年2月20日