八回裏広島2死満塁、邪飛を好捕した右翼手梶谷(左)と拳を合わせるDeNA4番手の須田=加藤諒撮影
(14日、CS最終ステージ DeNA3―0広島)
DeNAの右翼手・梶谷が猛然と駆けた。3点差の八回2死満塁。広島の4番・新井の打球が右翼線に上がった。落下点はマツダスタジアムの狭いファウルゾーン。そこを目がけ、迫るフェンスも恐れない。勢いを緩めることなく横っ飛び。目いっぱいに伸ばした左手のグラブに、打球が収まった。
DeNA、一矢報い1勝3敗 セCS第3戦
第1Sの巨人戦で死球を受け、左手の薬指を骨折。その薬指と小指を一緒にテープで巻いて試合に出ている。折れた薬指に、小指を「添え木」にしている形だが、激痛は走る。「誰か、1週間だけ俺の骨と交換してくれ」。そんな弱気な言葉を漏らすほどの強行出場。その左手で、ビッグプレーを生み出した。
2死満塁でマウンドに上がり、…