天皇陛下は7日、皇居・御所で、来日中のカザフスタンのナザルバエフ大統領と会見した。
皇室とっておき
旧日本軍の兵士や民間人が旧ソ連の強制収容所などに送られた「シベリア抑留」の際、その一部はカザフスタンに抑留された。宮内庁によると、戦後も同国に残って生活した日本人のことが話題になり、天皇陛下は「カザフスタンにとどまった日本人を温かく受け入れてくれたことに感謝します」と謝意を伝えた。
カザフスタンはソ連時代に核実験が実施されたとされるが、大統領が「(日本とカザフスタンは)被爆という共通の経験を有している」として、今回、被爆地・広島を大統領として初めて訪問することを紹介。陛下はうなずきながら興味深く聞いていたという。
また、大統領は故・三笠宮さまの逝去にお悔やみを伝え、陛下は「お気持ちに感謝します」とこたえた。