高校生が考案し、地元の食材でつくったハート形のお菓子のチュロス=熊本県水俣市汐見町1丁目
熊本県水俣市が「初恋」の地という新しいイメージ戦略に取り組んでいる。市出身のシンガー・ソングライター、故・村下孝蔵さんの名曲にあやかった。400以上集まったエピソードはこのほど書籍化。市の新しいイメージとして定着させようと、19日には地元高校生が中心になって企画した「恋フェス」が開かれた。
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ステージでは「初恋ラップ選手権」が開かれ、出店にはハート形の菓子が並んだ。水俣市汐見町1丁目のエコパーク水俣で19日にあった「恋フェス」。実行委員の半数は水俣高校の生徒で、菓子につけるディップには地元の抹茶やデコポンを使い、初恋のほろ苦さや甘酸っぱさを表現した。
実行委員長の同校2年、迫脇親太朗さんは「フェスをきっかけに市内外の人に新しい水俣を知ってもらいたい」と話した。
この日のフェスは、水俣病の反省から「環境都市」に向けて色々な施策を打ち出す同市が、別の視点で水俣を知ってもらおうという取り組みの一環。「初恋」が村下さん自身の中学時代の情景がモチーフになったと言われることや、恋路島など市内の恋にまつわる土地や祭りに着目した。
市は2月、インターネットで「…