退団会見をする早霧せいなさん=22日午前、大阪市北区、滝沢美穂子撮影
11月22日は「いい夫婦の日」。この日、ずっと連れ添ってきた宝塚歌劇団の雪組トップコンビ、早霧(さぎり)せいなさんと咲妃(さきひ)みゆさんがそれぞれ退団会見をした。本当に、いいコンビだった。
雪組トップとトップ娘役、そろって退団へ 宝塚歌劇団
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「男役にあこがれて、この道1本で来た。今後はクエスチョン」。雪組のトップスター早霧さんは大阪市内で退団会見を開いた。雪組は「ルパン三世」から4作連続で宝塚大劇場の客席稼働率100%超という記録を打ち立てた。クールな美貌(びぼう)に熱いハートを秘めた、たぐいまれなるリーダー。黄金時代を築き、バトンを渡す。
今年3月、「るろうに剣心」の宝塚大劇場公演が終わったとき、退団の考えを相手役の咲妃さんに伝えた。「一緒に退団させてほしい」と言われ、「最後までともに歩んでいけたらいいね」とこたえた。
雪組の仲間に伝えたのは20日。「同じ目標に向かって、もう走ることができないのかと思うと、グッときた」
歌劇100周年の一昨年、10年に一度開かれる歌劇団の大運動会がトップコンビのお披露目に。なんといっても一番の思い出だ。優勝するぞと気合を入れすぎたのか、結果は5組中で4位。ショックだった。でも、一気に仲間とのつながりは深まった。大切な日となった。
「ルパン三世」も「剣心」も「…