ロシアのプーチン大統領は1日、モスクワのクレムリンに上下両院議員らを集めて年次教書演説を行った。「東方の隣国、日本との関係が質的に前進することを期待している」と述べ、日本との経済協力に強い期待感を示した。
プーチン氏は、ロシアがアジア太平洋重視の政策を進めている理由について「米国やEU(欧州連合)との関係冷却によるものではなく、長期的な国益と世界の発展の傾向を考えてのことだ」と説明。そのうえで中国、インドとの関係強化の重要性を強調し、3番目に日本に言及した。
プーチン氏は「日本政府がロシアとの経済協力の発展を目指し、共同事業や共同計画を進めていることを歓迎する」と述べ、安倍政権の経済協力を高く評価する考えを示した。一方で、日本側が重視する北方領土問題や平和条約問題には触れなかった。
米国についてプーチン氏は「新…