津軽鉄道で運行が始まったストーブ列車。一番列車では日本酒とスルメが振る舞われた=1日午前11時59分、青森県、福留庸友撮影
師走の到来を告げる、青森・津軽鉄道の「ストーブ列車」が1日、運行を始めた。1両につきダルマストーブが二つ。雪景色を眺めながら、ストーブであぶったスルメをあてに杯を傾けるのが定番の楽しみ方だ。
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列車は津軽半島を南北に走る全長20・7キロ(津軽五所川原駅―津軽中里駅間)を片道約50分で往復する。3歳の孫と一番列車に乗りこんだ神奈川県綾瀬市の三堀健一郎さん(70)は「いつか乗りたいと思っていた。知らない乗客同士でも、和気あいあいでいいですね」と話していた。
今年はスルメイカ不漁の影響も心配されている。同鉄道の沢田長二郎社長(76)によると、例年4千枚ほど必要になるが、まだ4分の1ほどしか確保できていない。「スルメの代わりに何が焼けるのか至急検討しないといけない事態」と困り顔だ。
ストーブ列車は来年3月末まで運行する。(福留庸友)