ビックカメラなんば店のデスクスタンド売り場=大阪市
合格に向けて追い込みの季節。デスクスタンドにお世話になっている受験生も多いことでしょう。種類も多く、使い方や予算に合わせて選べます。
きりとりトレンド
「よく売れるのは値段が手ごろなもの」。ビックカメラなんば店(大阪市)で、デスクスタンド売り場を担当する猪股孝志さんが教えてくれた。デスクスタンドも今は、ほぼLEDになった。以前は安いと明るさが足りない商品もあったが、改良が進んだ。
明るさや色合いを調節できるタイプも人気が高い。スマホの充電などに使えるUSB端子がある商品も売れ筋だ。海外からの買い物客も買えるように高い電圧に対応するものもあり、種類は多い。買うときは、「本などを持ち込み、実際に照らしてみた方がいいでしょう」(猪股さん)。
勉強に使うなど十分な明るさが必要な場合、ひとつの目安になるのが日本工業規格(JIS)の「A形相当」という区分だ。大まかに言えば、机の上全体を一定以上の明るさで照らせる性能を示す。
パナソニックはすべての機種をA形相当にし、さらに「文字くっきり光」で差をつけようとしている。本などの文字を際立たせるような光の色を突き止め、デスクスタンドだけでなく、天井につける照明にもこの色合いを採用している。
今後はどう進化するのか。同社の商品企画チーム主幹の森哲(さとし)さんは「年齢とともに、必要な明るさが上がっていく。高齢化が進むなか、さらに明るく照らす商品が必要になる」と話す。同社はA形相当よりもさらに明るい「AA形」の新製品を2月半ばに出す。
すでにほかのメーカーはAA形を出しており、売れ筋ランキングでは、8位のツインバード工業の商品がAA形だ。(諏訪和仁)
■デザイン、コンパクトに
ヤザワコーポレーションのSDLE05N12は、全体にコンパクトなつくりで、台の直径は13cm。消費電力は5W、重さ約1kg。1780円。明るさを7段階に調節できる機能がついたタイプはSDLE07N12。
■差し込んでスマホ充電
ツインバード工業のLE―BC500CFは、ビックカメラ向けの専用商品。差し込み口がついており、スマホの充電に使える。明るさはJISのA形相当で、ブルーライトを半減させた。消費電力は5.5W。重さ約1kg。5980円。
■ライト位置、左右自在に
オーム電機の学習スタンド(ODS―LK21)は、利き手や置き方に合わせて、ライトがついた部分を台の左右に付け替えられる。スイッチを長押しすることで明るさを調節でき、明るさはJISのA形相当。消費電力は8W、重さ約1.3kg。3480円。
■光の色、文字見えやすく
パナソニックのSQ―LD521は、本などの文字が見やすいように光の色を工夫した。明るさはJISのA形相当。消費電力は13W、重さは約2.5kg。7880円。机の端などに取り付ける金具がついたタイプはSQ―LC522。
ビックカメラの売れ筋上位の中から選びました。価格はビックカメラの店頭価格で税別。
■デスクスタンドの売れ筋ランキング
①ヤザワ SDLE05N12 1780円
②ヤザワ SDLE07N12 2480円
③ツインバード工業 LE―BC500CF 5980円
④NECライティング HSD16012 3880円
⑤オーム電機 DS―LD51AH 3680円
⑥オーム電機 ODS-LK21 3480円
⑦ドリテック SL―104 1680円
⑧ツインバード工業 LE―CD1500SG14800円
⑨パナソニック SQ―LD521 7880円
⑩パナソニック SQ―LC522 8080円
※ビックカメラ全店での昨年12月の販売台数上位。価格は税別。
(きりとりトレンド)