キャンプ・シュワブ沖の大浦湾ではクレーンでブロックをつり上げ、作業船に移す作業が始まった=6日午前11時22分、沖縄県名護市、金子淳撮影
米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古への移設計画で、政府は6日、辺野古沿岸部の海上で汚濁防止膜を固定するコンクリートブロックを投入するための作業を始めた。安倍晋三首相は10日の日米首脳会談で移設計画の推進を表明する方針。移設阻止を掲げる翁長雄志(おながたけし)知事は、新たな訴訟を視野に入れるなど対抗策を検討する。
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辺野古への移設計画で、海上での工事は初めて。政府は、埋め立て用の土砂が海中に拡散するのを防ぐ措置を経たうえで、4~5月にも沿岸部での護岸工事に着手する方針。海上や沿岸部での工事が始まると自然環境への影響が大きく、原状回復は難しくなる。1996年に日米両政府が合意した普天間の移設計画は、節目を迎える。
6日は埋め立て予定海域の周辺で、台船に積まれたブロックをクレーンでつり上げ、作業船に積み替える作業が行われた。海底に沈める作業は7日以降に始まる見込み。ブロックは1個11~14トンで、埋め立て海域周辺の4区域に計228個が投入される予定だ。
辺野古の工事は2015年10…