昨年11月のW杯アジア最終予選サウジアラビア戦に出場した本田圭佑(左)
2008年からサッカー日本代表で活躍してきた本田圭佑(ACミラン)は、正念場を迎えるワールドカップ(W杯)ロシア大会アジア地区最終予選のメンバーに入るのか。関係者によると、日本代表の首脳陣は3月に入って、本田の招集について検討。いったんはチームから外して、本田の奮起を促す機会にした方がいいという意見も出たという。アラブ首長国連邦(UAE)戦(23日、アルアイン)、タイ戦(28日、埼玉)に向けた日本代表は16日に発表される。
サッカー本田が苦境、出場機会激減 代表落ちの可能性も
本田は14年に加入したACミランで監督の構想から外れ、今年に入ってからはほとんど出場機会がない。ハリルホジッチ監督は昨年9月の豪州戦前に、欧州クラブで出場機会がない選手の選出について「本来なら、先発で出ていない選手は外さないといけない」と嘆いたことがある。しかし首脳陣の中には、本田の過去の実績を評価して日本代表に入れておくべきだという意見もある。本田は日本代表で86試合出場、36得点。10年W杯南アフリカ大会と14年W杯ブラジル大会に出場し、2大会連続で得点をあげている。
1~2月に渡欧したハリルホジッチ監督は本田にも会った。「彼は困難な状況にいる。この2~3カ月ほとんど試合に出ていないが、補強トレーニングをよくやってくれていて、コンディションは低下はしていない。ただ試合をする上でのコンディションとなると、判断材料がない。他のクラブに行くことを含めて助言してきたが、彼はミランに残るという決断をした」と話している。