高橋良輔さん=宝塚市提供
手塚治虫が設立したアニメ制作会社「虫プロダクション」出身のアニメ監督2人によるトークショーが、3月12日午後1時、兵庫県宝塚市の宝塚ホテルである。
タイトルは「虫プロの遺伝子~ロボットを創った男達」。「ガンダム」シリーズ生みの親・富野由悠季(よしゆき)さん(75)と、「装甲騎兵ボトムズ」を手がけた高橋良輔さん(74)が対談する。テレビアニメの黎明期(れいめいき)や手塚との思い出、それぞれのロボットアニメの創作に込めた思いなどを語り合う。
日本のアニメ制作に影響を与えた手塚を知ってもらおうと、市が企画した。
富野さんは神奈川県出身。虫プロ入社後、テレビアニメ「鉄腕アトム」などの演出を経てフリーに。ロボットアニメ「機動戦士ガンダム」の原作・総監督を務めた。最新作は「ガンダム Gのレコンギスタ」。
トークショーについて「昆虫好きになる空気感と宝塚歌劇団に代表される文化が手塚先生を育てたと思う。そんな場所で話すのは名誉なこと。創作に、風土の持つ力は無縁ではない」とコメントしている。
高橋さんは東京生まれ。虫プロで「W3(ワンダースリー)」「どろろ」「リボンの騎士」を演出。退社後、「装甲騎兵ボトムズ」の原作・監督を手がけた。一昨年放送の「ヤング ブラック・ジャック」のスーパーバイザーを務めた。
高橋さんは「並ぶ者のない巨星であり、常に前衛だった。いつも言っていたのが、『あなたも私と同じ作り手なんですよ』。この言葉にどんなに後押しされたか。そんな師のことを語り合いたい」とのメッセージを寄せている。
入場料700円。定員500人。申し込みは往復はがきに、代表者の住所、氏名、年齢、電話番号、参加人数(2人まで)、参加者の氏名と年齢を書き、〒665・0844 宝塚市武庫川町7の65 手塚治虫記念館トークショー係へ。2月16日必着。問い合わせは同館(0797・81・2970)。(鈴木裕)