三井住友フィナンシャルグループ(FG)とりそなホールディングス(HD)は3日、関西の地方銀行3行を2018年4月ごろをめどに経営統合することで基本合意したと発表した。共同持ち株会社をつくり、東京証券取引所に上場させる方針。統合後は総資産で11兆6千億円を超え、全国6位、関西地区では最大規模の地銀グループになる。
大手銀傘下の関西地銀3行が統合検討 親会社の枠超え
3行は、三井住友FG傘下の関西アーバン銀行(大阪市)とみなと銀行(神戸市)、りそなHD傘下の近畿大阪銀行(大阪市)。三井住友FGとりそなHDは今年9月末ごろの最終合意を目指しており、それまでに関西アーバンと近畿大阪を先に合併させる方針だ。
持ち株会社はりそなHDが株式の50%超を握って主導する。三井住友FGは一定の株式を持つことで、持ち分法適用会社とする。
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〈関西アーバン銀行〉 1922年創立の第二地方銀行で、本店は大阪市。住友銀行(現・三井住友銀行)系列だった関西銀行と、幸福銀行の営業譲渡を受けた関西さわやか銀行が2004年、合併して発足。10年にびわこ銀行と合併した。大阪、滋賀などに155店舗。連結総資産は4兆5187億円で、従業員数2698人(16年9月末)。
〈みなと銀行〉 1949年設立の第二地方銀行で、本店は神戸市。阪神相互銀行が前身。後に阪神銀行となり、99年にみどり銀行と合併して、みなと銀行に。翌年、さくら銀行(現・三井住友銀行)の連結子会社になった。兵庫県が地盤で店舗数は計105。連結総資産は3兆5103億円で、従業員数2501人(16年9月末)。
〈近畿大阪銀行〉 大阪市が本店の地方銀行。2000年、近畿銀行と大阪銀行が合併して発足。01年に大和銀行などとつくった持ち株会社「大和銀ホールディングス(HD)」(現・りそなHD)の傘下に入った。16年3月末時点で大阪を中心に計120店舗あり、従業員数2127人。連結総資産は16年9月末時点で3兆5809億円。