ホッキョクグマ
国内の動物園の人気者たちの数が減っている。直近の15年ほどでラッコが8割以上減り、ニシローランドゴリラなどは4割減だ。日本動物園水族館協会(東京都、JAZA)が対策に乗り出しており、来園者が楽しむ動物園に「種の保存」の役割も高まっている。
特集:どうぶつ新聞
朝日新聞社は、各種の繁殖を担う全国の「種別計画管理者」に2016年時点で、希少動物の飼育数を取材。JAZAが公表している00年時点での48種の飼育数などと比較した。
24日に開園80周年を迎える東山動植物園(名古屋市)で人気トップ10の動物でみてみると、コアラは半減、アフリカゾウとホッキョクグマも3割以上減った。
JAZAは、自然環境の悪化で野生動物が減って原産国からの輸入も厳しくなっていると指摘。経済産業省によると、1975年に発効した野生動植物の国際取引を規制するワシントン条約で、ゾウやゴリラ、トラなど約1千種は商取引ができず、禁止対象は増えているという。
また、エボラ出血熱などの伝染…