民進、共産、自由、社民の野党4党は14日午後の与野党国会対策委員長会談で、学校法人「森友学園」の訴訟への関与を否定してきた稲田朋美防衛相の一連の国会答弁は虚偽だったとして大臣辞任を求めた。与党側は拒否した。
特集:稲田朋美防衛相
民進の山井和則国対委員長は会談後、「防衛相は自衛隊員と国民の命を守る重責だ。国会でうそをつくような方が防衛相の職にとどまるのはふさわしくない」として与党側の対応を批判。一方、自民の竹下亘国対委員長は記者会見で、「辞任に値するようなことではないと総理も判断している」と語った。
また、日本維新の会を含む5野党は、学園の理事長を退任する意向を示している籠池(かごいけ)泰典氏らの参考人招致を改めて要求したが、与党側は「政府答弁で説明済み」などとして応じなかった。
共産の穀田恵二国対委員長は与党側が参考人招致に応じないとする説明について「いずれも理由にならない。政府・与党は疑惑隠しに走っている」と記者団に語った。(松井望美)