冠水した住宅街の道路=5日午後6時20分、大分県日田市大肥、興野優平撮影
大雨による甚大な被害が迫っているとして、気象庁は5日夕~夜、福岡、大分両県に大雨特別警報を発令した。今後も局地的な大雨が予想されるため、土砂災害や河川の増水、氾濫(はんらん)に警戒を呼びかけている。
5日朝に島根県付近に停滞し、同県に記録的な大雨をもたらした梅雨前線は次第に南下し、九州北部付近で停滞。大雨が降りやすくなっている上、この地域に、発達した積乱雲が次々と流れ込む「線状降水帯」が発生し、猛烈な雨を降らせているという。
前線は7日にかけて西日本から東日本の沿岸に停滞するといい、今後も土砂災害などの危険性が高まる恐れがあるとしている。
6日午後6時までの24時間の雨量は多い所で、福岡県筑後地方と大分県西部で200ミリ、福岡県の各地方(福岡、北九州、筑豊)と大分県中部で150ミリ、大分県南部で120ミリなどと予想されている。
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気象庁は5日夕~夜、福岡、大分両県に大雨特別警報を発令した。詳細は以下の通り。
【福岡県】筑紫野市、豊前市、みやこ町、上毛町、築上町、嘉麻市、添田町、川崎町、久留米市、小郡市、うきは市、朝倉市、筑前町、東峰村、大刀洗町、八女市。
【大分県】大分市、別府市、中津市、日田市、佐伯市、臼杵市、津久見市、竹田市、豊後高田市、杵築市、宇佐市、豊後大野市、由布市、九重町、玖珠町。