九州文化学園の江湖善生君=長崎県営
(20日、高校野球長崎大会 長崎日大8―0九州文化学園)
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20日の長崎大会準々決勝。長崎日大―九州文化学園のスタンドでは、応援の声を先導する両校の野球部員による独唱のアカペラ合戦になった。
九州文化学園は江湖(えこ)善生(よしお)君(2年)が、長崎日大では沖縄出身の大城佑斗(ゆうと)君(2年)が、それぞれ美声を響かせた。
江湖君は1980~90年代の曲を中心に15~20曲のレパートリーがあり、一曲歌い終えると、周りの部員たちが立ち上がり、「ワッショーイ」と野太い声を響かせる。1年ほど前、先輩が江湖君の歌う映像をツイッターに投稿。それが話題になり、5月からスタンドで歌い始めた。
6月の試合で対戦相手のスタンドにいた江湖君に刺激を受けたのが、大城君。もともと歌は好きだったが「めっちゃうまい人がいると闘争心が出てきた」と、スタンドで沖縄音楽などのアカペラを始めた。
この日、追う展開となった九州文化学園。大量失点した後の六回、江湖君は「選手たちをリフレッシュさせてあげたい」と丁寧に思いを込めて歌い上げた。
一方、長崎日大は中盤に大量得点を挙げ、大城君は「のどの調子が出てきました」。チームは4強入りを果たし、「準決勝からは全校応援になるので、みんなを巻き込めるように応援したい」と話した。