秋田県で２２～２３日に降った記録的な大雨で、県は２４日、住宅の浸水被害が１７市町の計５７３棟に及び、うち１４５棟が床上浸水したと発表した。けが人や行方不明者は確認されていない。線路脇の地盤が崩れて運休している秋田新幹線の大曲―秋田間について、ＪＲ東日本は７月中の復旧をめざす。

県によると、被害は北部の大館市から南部の由利本荘市までほぼ全県に及ぶ。雄物川の氾濫（はんらん）などで浸水した住宅は、大仙市２４１棟、仙北市１０９棟、由利本荘市７６棟、秋田市４７棟など。土砂崩れなどで孤立した集落の住人は、２４日午前１０時時点で大仙市に約１千人いたが、徐々に孤立が解消し、午後４時時点で約２３０人に減った。

農林関係では、ため池の決壊や田畑の冠水のほか、大館市と由利本荘市で比内地鶏計約１７００羽が死に、約５千万円の被害が判明している。

秋田新幹線の盛岡―大曲間は２４日、本数を減らしたうえで折り返し運転が始まった。

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新潟地方気象台によると、新潟県では梅雨前線の影響で２３日夜から２４日にかけて雨が強まり、佐渡市では「５０年に１度の記録的な大雨」となった。２３日午前０時から２４日午後１時までに佐渡市相川で２１９ミリの降水量を観測した。

県の２４日午後４時現在のまとめでは、佐渡、村上両市の計１２２世帯３１４人に避難指示、佐渡市の約１万２千世帯３万人に避難勧告が出た。佐渡市の１棟で床下浸水の被害があった。