お風呂上がりにくつろぐ山梨学院の選手たち=7日、大阪府箕面市、野口憲太撮影
台風の接近で、7日に予定されていた第99回全国高校野球選手権大会の開幕が8日に順延された。雨が降り続いた7日、小休止を得た49代表校の選手たちは、屋内練習場で練習に励んだり、お風呂につかって休養したりした。
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開会式で選手宣誓を担う滝川西(北北海道)の堀田将人主将(3年)にとっては、選手宣誓を練習する機会が増えた。「影響は特にないが、夜は宣誓文を何回か声に出して練習したい」
夏の連覇を狙う作新学院(栃木)は、バッティングセンターで軽めの打撃練習をして汗を流した。添田真聖主将(3年)は「一日一日成長できると思っているので、準備の時間ができてよかった」と気持ちを高めていた。
春夏連覇をめざす大阪桐蔭は、雨天練習場でキャッチボールや打撃練習。2014年の夏に優勝した際も、開会式が台風で延期になった。福井章吾主将(3年)は「3年前は準備期間が長くなったおかげで、優勝できたのかもしれない。悪天候をプラスに捉えたい」と期待を込めた。
試合日程が先の学校にとっては、試合までの時間がさらに延びた。第7日に初戦がある高岡商(富山)はジムで約1時間、トレーニングした後、宿舎で休んだ。投手の山田龍聖君(2年)は「調整できる日が増えたので、イメージ通りに投げられるようにしたい」と話した。
唯一まだ対戦相手が決まっていない青森山田は終日、宿舎でミーティングや部屋の掃除、洗濯をして過ごした。斉藤勇太君(3年)は「試合は先だが、この機会に気持ちをリセットしたい」。京都成章は順延で、試合日が模試の日程とずれたため、応援に来る生徒が増えそうだという。松井常夫監督は「応援は力になる。ありがたい」と話した。
一方、慣れない宿舎生活に、休息の時間を設けた代表校。山梨学院は午前の練習後、温泉施設に向かった。宿舎の部屋はユニットバス。身長185センチの栗尾勇摩主将(3年)は「手足を伸ばして入浴できてリラックスできた」とくつろいだ。日大山形も、気候の違う関西での生活に疲れの色が出始め、温泉施設で休養をとった。後藤裕弥君(3年)は「しっかり疲れをとりたい」と楽しんでいた。