3月14日はホワイトデー。「1314」の中国語の発音と、「永遠に」を意味する「一生一世」と発音が似ているため、中国では多くのカップルがこの日に婚約届けを出した。中国新聞網が報じた。
北京師範大学社会発展・公共政策学院の高穎教授によると、中国の伝統的な慣習では、縁起の良い日が入籍の日取りに選ばれている。
高教授率いるチームと北京市民政局はこのほど、データバンク「北京市婚姻登録管理サービスシステム」(2004年1月1日から2013年12月31日まで)をベースに、共同で大規模なデータマイニングと分析を実施した。
「520」の中国語が「アイラブユー」を意味する「我愛你」と発音が似ているため、2020年5月20日に、入籍したカップル(撮影・孫嘉敏)。
研究では、現代の人が選ぶ「縁起の良い日」には、中国民間の伝統的な慣習の名残が残っているほか、新しい時代の流行要素も加わっており、明らかに好まれている年、月、日、曜日がある。
入籍の多い年と少ない年の差は明らか
ここ10年の入籍数を比較すると、目に見えて少なかったのは2005年、2007年、2010年の3年だった。
中国では、旧暦の1月1日を新年の初めと考え、十二支で年を数える。旧暦の酉年は2005年2月9日から始まり、立春は2月4日だったため、酉年には立春がなかった。そのため、結婚には不向きだと思われたのがその原因だ。
民間では、「立春」のない日は、「未亡人の年」や「盲年」と呼ばれる。一方、2006年のように、「立春」が2回ある年は、「幸せも2倍」になると考えられ、結婚に最適の年とされている。
入籍し、結婚証書を手に記念撮影するカップル(撮影・殷立勤)。
そのため2007年、2008年、2010年に入籍した人が少なかったこと、そして、2009年が入籍ブームになったことは、「立春」がない年、2回ある年と関係がある。
実際には、「立春」が2回あったり、1回もなかったりするというのは、暦の問題で、19年をサイクルにすると、「立春」が1回の年は5回、2回の年と1度もない年は7回ずつある。これは結婚生活がうまくいくか、長く続くかとは関係がない。
入籍が多い月にも偏りが
通常、8月、9月、12月が入籍の「オンシーズン」となる。次に多いのは1月、3月、10月だ。
「立春」がない年の前になると、12月と1月の入籍数が激増する。その他、12月、1月、3月は、春節(旧正月)前後となり、人々がめでたいことが重なり、同時に到来することを願う時期でもある。また、中国語で「8」の発音と、発展する、金持ちになるを意味する「発」の発音が似ているため、8月も人気の入籍月となっているほか、「末永く」を意味する「久」と「9」の発音も似ているため、9月も人気だ。
一方、4月、5月、7月、11月は入籍の「オフシーズン」となる。5、7、11は奇数であることが原因だろう。