清明節(先祖を祭る中国の伝統的な祭日、今年は4月4日)の到来までまだ1ヶ月程あるが、上海市内の各大型商店は、さまざまな新しい味の餡を包んだ青団(ヨモギやハハコグサの汁と米粉で作った皮で餡を包んで蒸しあげて作るもち菓子)を発売し、市民の関心を集めている。なかでも、南京路に店を構える老舗「新雅食品」が打ち出した高級スープ「佛跳牆(ファッチューチョン)」を餡に包んだ青団は特別際立っていた。南京路歩行街の新雅食品の店先には、多くの市民が青団を買うために列を作っていた。「佛跳牆」青団の販売価格は1箱4個入りで100元(1元は約16.7円)だが、当日中に完売した。「佛跳牆」青団には、アワビ、ナマコ、魚肚(魚の浮袋を干したもの)などの食材をスープで煮た後、固めて凍らせた餡が包み込まれている。
1個25元で販売されている青団の価格設定はやや高いが、実は、新雅食品が25元で販売している青団は、これが初めてではない。同社は昨年、純蟹粉(カニの肉やみそ)入り青団を1週間限定で試行販売を行い、予想より高い評判を得て、約6千箱を売り切った。このような経緯から、今年、純蟹粉青団が正式に発売された。同社はこのほか、ナズナ肉、チーズ牛肉、塩付け卵肉でんぶ、バターカシューナッツなどの各種青団も販売している。(編集KM)
「人民網日本語版」2021年3月8日