緑があふれる公園「学びの森」にあるカフェ「KAKAMIGAHARA STAND」=各務原市那加雲雀町
岐阜県各務原市中心部の公園内で、市民たちが運営するカフェが人気だ。SNS「インスタグラム」で広がり、関や郡上、飛驒へのドライブルートにもなっている。岐阜の「いいもの」の発掘と発信や緑に囲まれた静かな公園に溶け込んだ空間が、若いSNS世代の心をつかんでいる。
名鉄の各務原市役所前駅から徒歩5分。市民公園「学びの森」内で昨年11月にオープンしたのが「KAKAMIGAHARA(カカミガハラ) STAND(スタンド)」だ。目の前には手入れが行き届いた芝生広場が広がり、池や小川も。テラス席からの視界には空と緑だけが広がる。
メニューは地元産にこだわる。サンドイッチは市内のパン屋が県産小麦粉「タマイズミ」で作ったパンを使用。市内で出た生ゴミで作った堆肥(たいひ)を使った有機野菜や独自ブランド「各務原にんじん」も使う。コーヒーも市内の老舗喫茶店から仕入れたコーヒー豆だ。
運営するのは一般社団法人「かかみがはら暮らし委員会」。代表理事の長縄尚史さん(42)は「各務原にはいいものを作っている人が多くいるのに埋もれている。それらをつなげて商品にするなどし、広く知ってもらいたい」と話す。
運営の中心は地元の雑貨販売店…