開票センターで厳しい表情を見せる希望の党の樽床伸二代表代行(左)と細野豪志氏=22日午後10時41分、東京都港区、恵原弘太郎撮影
結党表明から1カ月足らずで投開票日を迎えた希望の党。東京都内のホテルに設置された開票センターには、厳しい数字が伝えられ重苦しい空気が広がった。
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特集:2017衆院選
代表の小池百合子・東京都知事は公務のフランス出張で不在。代わって党代表代行の樽床伸二・元総務相と、結党メンバーの細野豪志・元環境相が、午後8時に会場に入り、並んで開票状況を見守った。深夜12時の直前になっても、当選者を示す花は19個にとどまった。
両氏は終始神妙な表情で各社の取材を受けた。
樽床氏はNHKの番組から要因について質問を受け、「『排除』という表現が非常にきつかったというご批判は選挙中から頂いた。政策の一致が政党には必要であるという純粋な思いのなかでの発言で、言葉が少し厳しかったかなということについては反省しなければいけないと思う」と述べた。
細野氏は民放の番組に出演し、「非常に厳しい数字が出ているが、この政党の存在意義そのものは大変大きいと思っている」と話した。また、小池代表の「排除」発言について問われると、「言葉の使い方をもう少し工夫の余地はあったと思う」と答えた。
午後11時40分から始まった会見で、「排除発言」以外の敗因を聞かれた細野氏は「衆院の小選挙区の場合は、いかに地元活動を継続してやってきたかということがいざという時はものをいう。それ以外はまれに風が吹くとき。今回はそういう状況じゃなかった」と力なく語った。樽床氏も同意した上で「政党そのものに地力がなかったということだと思う」と答えた。
9月25日に安倍晋三首相が衆院解散を表明する数時間前、東京都の小池百合子知事が急きょ開いた記者会見で、新党結成を表明。「政権選択選挙」を掲げ、衆参の14人が結党に参加した。
続いて同28日、民進の前原誠司代表が、合流して衆院選を戦うことを表明。民進党は事実上解党した。同党公認で立候補予定だった約210人のうち、ほぼ半数が希望の公認を得て、異例の選挙戦に突入した。