新潟県の米山隆一知事が辞職を表明したことを受け、自民党新潟県連は、次期知事選に海上保安庁次長の花角(はなずみ)英世氏(59)の擁立を党本部に要請することが19日、わかった。20日にも県連幹部が党本部を訪れ、意向を伝える。党本部側は、本人の意向を確認した上で擁立する見通しだ。
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花角氏は新潟県佐渡市出身で、1982年に運輸省(現国土交通省)に入省。2013年4月から15年7月にかけて、同県副知事も務めた。花角氏は朝日新聞の取材に「正式な依頼がないので、現時点では考えていない」としている。
16年10月の知事選では、東京電力柏崎刈羽原発の再稼働に慎重だった泉田裕彦前知事の路線継承を掲げ、社民、共産などの推薦を受けた米山氏が初当選し、自民などが推薦した候補は敗れた。自民党県連は、副知事時代に党派を問わず幅広い交流のある花角氏を「『県民党』として戦える候補」(県連幹部)として推す考え。内閣支持率が低下するなか、政党色を薄めた候補を擁立する狙いだ。