女児が列車にひかれた現場付近を調べる捜査員ら=2018年5月8日午後3時2分、新潟市西区青山水道、朝日新聞社ヘリから、池田良撮影
新潟市西区の小学2年、大桃珠生(たまき)さん(7)が殺害され、JR越後線の線路上に遺棄された事件で、新潟県警が14日朝から任意で事情を聴いていた近所に住む会社員の男(23)が、事件への関与を認める説明をしていることが捜査関係者への取材でわかった。県警は、遺体の遺棄などに関わった疑いで男の逮捕状を請求した。
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県警によると、大桃さんは7日午後3時ごろ、小針小から友人と一緒に下校。友人と別れた後に行方がわからなくなり、同5時ごろ、母親が県警に通報した。100人態勢で警察官が付近を捜す中、同10時20分ごろから約9分の間に大桃さんの遺体は線路上に遺棄されたとみられ、同10時半ごろに列車にひかれた。死因は窒息死だった。
捜査関係者によると、大桃さんは7日午後3時すぎ、自宅から約300メートル離れた踏切付近を1人で歩いているのが目撃されており、帰宅直前に連れ去られた可能性がある。司法解剖の結果、遺体の胃の内容物などから、7日夕方ごろまでには首を絞められるなどして殺された可能性があるという。首には縄やひものあとが残されておらず、手や柔らかい素材のもので絞められた可能性もある。
遺体発見現場付近では発見直前、車が止まっているのが目撃されていた。また、直後に県警が調べたところ、大桃さんが持っていたピンク色の傘が現場からなくなっていることも判明。県警はこうした状況をもとに、付近の指紋を調べたり、周辺を通る車のドライブレコーダーを集めたりするなどして捜査を進めていた。