ヴィッセル神戸への新加入記者会見で、新しいユニホームを掲げるイニエスタ=2018年5月24日午後5時、東京都港区、仙波理撮影
サッカー・スペインリーグ1部の名門バルセロナを今季限りで退団し、Jリーグ1部(J1)ヴィッセル神戸に完全移籍するスペイン代表MFアンドレス・イニエスタ(34)が24日、東京都内で記者会見に臨み、「自分のサッカーを見せるために来た。そのことでクラブや日本のサッカーが発展すればいい」と語った。
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神戸の親会社で、バルセロナとスポンサー契約を結ぶIT大手・楽天の会長兼社長でもある三木谷浩史会長(53)も同席。イニエスタは会見冒頭に壇上に上がると、まず三木谷会長と抱き合った。その後、契約書にサインを交わし、正式に神戸の一員となった。
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質疑応答では神戸への移籍について、「私のキャリアにとって特別で重要な挑戦。このクラブとJリーグがアジア全体に名が広がることに力を貸したい」とした。また日本のレベルについては、「選手の技術も高く、コンビネーションもうまく使える。高いレベルの選手が多い」と感想を述べた。
イニエスタはこれまでワールドカップ(W杯)に3大会連続で出場し、2010年南アフリカ大会決勝では決勝点を入れて初優勝に貢献。6月開幕のロシア大会でも中心メンバーとして期待されている。またバルセロナでも欧州チャンピオンズリーグで4度優勝するなど活躍した。パス、ドリブル、シュートすべてにおいて高レベルで、世界屈指の司令塔とされる。