参院本会議で答弁する安倍晋三首相=2018年6月1日午前、仙波理撮影
安倍晋三首相は1日の参院本会議で、森友学園問題をめぐり、財務省の佐川宣寿前理財局長らが不起訴処分になったことについて、「コメントは差し控える」と述べた。麻生太郎財務相については「(一連の問題に関与した職員に対する)厳正な処分を行った上で再発防止に全力を挙げて取り組んでもらいたい」とし、続投させる考えを示した。立憲民主党の白真勲氏の質問に答えた。
首相は、森友・加計学園問題について「深くおわびを申し上げます」と改めて陳謝した。その上で、うみを出し切ると述べてきた意味について、「どこに問題があったのかを徹底的に解明し、再発防止に全力を傾注する。これがうみを出しきることだ」と説明。さらに「今後とも誠実に説明責任を果たしていく考えだ」とも語った。国民民主党の田名部匡代氏の質問に対する答弁。
一方、立憲民主党の辻元清美国会対策委員長は1日午前、国会内で自民党の森山裕国対委員長と会談し、佐川氏の証人喚問などを求めた。森山氏は会談後、記者団に対し、佐川氏の証人喚問について「(4日に出る)財務省の調査報告で事足りるとすれば、一般人を国会に呼ぶのは慎重でなければいけない」と述べ、否定的な考えを示した。