釜山の日本総領事館そばで31日、徴用工像が強制撤去された=東亜日報提供
韓国の市民団体が釜山の日本総領事館前に設置しようとした、戦時中に日本に動員された徴用工を象徴する像が31日午後、釜山市東区によって撤去された。抗議した市民団体と小競り合いが起きた。
東区や外交省、行政安全省はこの日午前から市民団体側と移転を巡って協議したが、合意に至らなかった。東区が午後2時、像を約7キロ離れた国立日帝強制動員歴史館に行政代執行で移した。今後、執行費用などを支払えば、像を市民団体側に返すという。
撤去時、市民団体のメンバーら約100人が「警察は退け」「日本は謝罪しろ」「労働者像撤去は親日だ」などと叫びながら抗議し、警官隊と小競り合いになった。市民団体関係者は「南北が手を結ぶべきだ。北朝鮮は過去を反省しない日本を無視しているのに、我々は何をやっているのか」と訴えた。(ソウル=牧野愛博)