全国両会(全国人民代表大会・全国人民政治協商会議)会期中、ある代表が「芸能人は一度の薬物犯罪で芸能界を永久追放」を法律に盛り込むよう提案したことについて、中国公安部(省)が15日に開いた記者会見でコメントを出した。人民網が報じた。
公安部の張明報道官は、「薬物は一度使用しただけでも、一生後悔することになる。近年、社会的に公人とされる人々や芸能人などが薬物犯罪に関わり、公安機関により法律に基づいて処罰されるというケースが確かにある。当事者が大きな代価を払うことになるだけでなく、そのファン、特に青少年の悪い見本となってしまう。そのため、国家禁毒委員会弁公室は、文化、ニュース・出版、ラジオ・テレビなどの関係当局と共同で、薬物犯罪に関わった公人や芸能人、およびその作品の使用に関し、幾たびとなく厳格に管理、規範化し、関連の処罰対策を打ち出してきた。関係する人々には、法律・法規を遵守し、社会道徳を尊重し、自身のイメージを大切に守り、仕事の面でも、人格の面でも本当の意味の一流となり、ファンたちから愛され、敬意を示されるようになってもらいたい」と語った。
そして、「今年、中国全土の公安機関は、特定項目キャンペーンを実施し、農村部において薬物問題の取り締まりを実施し、新型薬物関連の犯罪撲滅に取り組み、全国民、特に青少年が薬物乱用の危害に対する認識を深めることができるよう励む」と計画を明らかにした。(編集KN)
「人民網日本語版」2021年3月16日