トヨタ自動車は20日、創業者の故豊田喜一郎氏の米国自動車殿堂入りを発表した。トヨタでは1994年の故豊田英二氏、2007年の豊田章一郎名誉会長に続く3人目。織機会社から自動車会社を立ち上げた先見性や起業家精神が評価されたという。
米自動車殿堂には、発明王エジソンや、故本田宗一郎氏らが名を連ねる。喜一郎氏は自動車の国産化を志し、1937年にトヨタの前身のトヨタ自動車工業をつくった。孫の豊田章男社長は「過去の成功体験にとらわれずに車に挑んだ喜一郎の殿堂入りは、変革期のさなかにある私たちに向けた喜一郎からのエールと感じている」というコメントを発表した。(山本知弘)