陸上配備型迎撃ミサイルシステム「イージス・アショア」の配備計画が揺れている。政府は秋田、山口両県への配備を目指すが、地元が反発。防衛省は25日、候補地の地質調査などを行う業者の選定手続きの先送りに追い込まれた。当初、1基800億円としてきた導入費も膨らむ見通しで、小野寺五典防衛相は軌道修正した。
政府の計画では、秋田市と山口県萩市の陸上自衛隊演習場に、それぞれ1基を配備する。一般競争入札は防衛省が6月21日に公告。今月26日から入札し8月2日に開札する日程だった。
これに対して、萩市が開札の延期などを小野寺氏に求める要請書を提出。今月25日は、隣接する同県阿武(あぶ)町の花田憲彦町長が大野敬太郎防衛政務官と面会。記者団に「住民もまだ理解がいかない」と述べた。その後、防衛省は入札を9月5~7日、開札を同12日に遅らせると発表した。
導入費については、小野寺氏が…