(28日、高校野球宮城大会決勝 仙台育英7―0古川工)
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2―0の六回、無死満塁。仙台育英の大栄陽斗(2年)が救援のマウンドに立った。継投策に出た須江航監督は「多少の失点は覚悟した」と振り返る。
ただ、2年生右腕は強気だった。「1失点でも雰囲気が変わる」と、直球を外角の際どいコースに決めて2者連続の見逃し三振を奪うと、3人目はスライダーで一飛に打ち取り無失点で切り抜けた。「思い切り腕を振りました」。失いかけた流れを一気に引き戻した。
チームは昨年12月、不祥事で対外試合禁止6カ月の処分を受けた。「たくさんの人に支えられて迎えることができた特別な夏」と主将の阿部大夢(3年)は言う。「仙台育英はちゃんと復活した。責任を持って、それを甲子園で見せたいと思います」(吉永岳央)