北朝鮮の2日付の「労働新聞」(電子版)は、7月下旬から北朝鮮で記録的な猛暑が続き、北部の慈江道満浦(チャガンドマンポ)では7月30日、最高気温が40・7度に達したと報じた。各地で干ばつ被害の防止策が講じられているとも伝えている。
どうすればいい熱中症対策 どう防ぐ、なったらどう対応
埼玉・熊谷で気温41.1度 国内の観測史上最高を更新
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新聞によると、1日には平壌で過去最高の37・8度を記録。気象水文局の「気象観測以来、初めての特異な現象」との指摘を紹介した。金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長は9月9日の建国70周年で、経済面の成果を演出する考えで、北朝鮮当局は農作物への被害に神経をとがらせているとみられる。
一方、韓国気象庁によると、韓国では1日、北東部の江原道洪川(カンウォンドホンチョン)で国内観測史上最高となる41度を記録。ソウルでも1907年に観測を始めてから最も高い39・6度を記録した。養殖場の魚が死ぬなどの高温による影響が報じられている。(ソウル=武田肇)