2000年12月、東京都世田谷区の会社員宮澤みきおさん(当時44)方で一家4人が殺害された事件で、警視庁は3日、現場に残されていたヒップバッグの中から、犯人の髪の毛が見つかっていたと発表した。ホームページで詳細を公開し、情報提供を呼びかけている。
捜査1課によると、見つかった髪の毛は2本。それぞれ長さ約2・5センチと約1・5ミリで黒色と黒褐色。長い方の髪の毛を調べたところ、現場に残されていた犯人の血痕のDNA型と一致した。2本とも両端が切断されており、短い方はバリカンのようなものが使用されたとみられるという。髪形は特定できなかった。
事件は00年12月31日午前、宮澤さん方で、宮澤さんと妻泰子さん(当時41)、長女にいなさん(同8)、長男礼君(同6)が殺害されているのが見つかった。同30日深夜以降に殺害されたとみられ、現場には犯人のものとみられるトレーナーや手袋など多数の遺留品が残されていた。
同庁は、現場の足跡の解析から犯人が履いていたとみている韓国製の靴の3D画像も公開した。捜査1課幹部は「帰省中などにアルバムの写真などを見ていただき、気がついたことがあれば連絡してほしい」と呼びかけている。情報提供は成城署特別捜査本部(03・3482・3829)へ。