鹿児島大病院(鹿児島市)の入院患者15人から抗生物質がほとんど効かない多剤耐性の細菌「アシネトバクター」の感染者が見つかった。アシネトバクターは、土の中や川などにいる毒性の弱い細菌。主に接触することで感染するが、せきやくしゃみなど菌を含んだしぶきを吸い込むことでうつることもある。通常、感染しても健康な人には無害だ。 院内感染か、8人死亡 鹿児島大病院で会見へ しかし、病院などで抗生物質がほとんど効かない多剤耐性タイプが検出されることがある。病気で抵抗力が弱った患者だと、医療従事者との接触やカテーテルなどの医療器具を介して感染が広がり、肺炎や敗血症など重篤な症状を引き起こすおそれがある。 2008~09年には福岡大病院(福岡市)で、入院患者26人が感染。因果関係は不明だが4人が死亡した。09年以降、帝京大病院(東京都)でも60人が感染し、35人が死亡した。また、藤田保健衛生大病院(愛知県)でも10年以降に32人が感染し、うち12人が死亡した。 日本感染症学会の舘田一博理事長は「弱い菌なので、手の消毒など通常の感染防止策ができていれば、病院内で広がることはほとんどない。しかし、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)ほど有名な菌ではないため、対策が遅れて感染が広がった可能性もある」と話す。 |
アシネトバクターは通常無害 抵抗力弱った患者で重症化
新闻录入:贯通日本语 责任编辑:贯通日本语
相关文章
産後ケア、背筋伸ばして腹式呼吸 骨盤まわりを大切に
歯と骨はどう違う? 硬くて丈夫なのは同じだけど…
小学生でおねしょ「絶対にばれたくない」 治したくて
ロボットで遠隔手術、実現へ準備開始 日本外科学会
糖質制限、長期継続で老化早まる恐れ マウス実験で判明
あなたのたん、色や粘り気は? 気道の異常知る「鏡」
国控訴せず、「ほっとした」 元ハンセン病家族ら安堵
「同じ事故、繰り返さないで」 無痛分娩被害者の会設立
ストレス多いと乳がん悪化 増殖や転移、マウスで解明
内視鏡手術、広めた「異端」 王貞治さん主治医の足跡
ルル・ナロン・バファリン… 薬の名前、その由来は?
1型糖尿病患者ら、国を再提訴 年金打ち切りは「不当」
救急隊の蘇生中止、かかりつけ医が判断可能 国報告書案
肺・大腸…臓器を問わないがん治療薬 国内2種類目
脱「お世話」の介護とは リハビリが支える自立と幸福感
エボラウイルスなぜ輸入? 高い致死率、安全性どう守る
高齢世帯の5割、所得は公的年金・恩給だけ 厚労省調査
30人中4人のがん消える 光免疫療法、治験結果を公表
新薬3千万円超は高すぎ? 不透明な原価計算に国がメス
絶好調からの電池切れ…闘病の苦しみに耐え誇らしい自分
理想の肌は「うなはだけ」 蒸しタオル洗顔で新陳代謝
透析希望しない患者に「確認書」案 中止問題で学会
授業で寝落ち、抑えられない眠気 私はナルコレプシー?
がんのない乳房の予防切除を推奨 変わるか全額自己負担
正しい洗髪って?シャンプーなしの「湯シャン」の人も










