米電気自動車(EV)メーカーのテスラが非上場化される可能性が出てきた。7日にイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)がツイッター上で突然、非上場化の方針を表明。高値で株を買い取ることを示唆し、株価は急上昇した。ただ、最近は同氏の言動が迷走し、批判の声も出ている。
「テスラを非上場化しようと考えている」。7日、マスク氏の突然のツイートに、米メディアや投資家たちは真意を測りかね、困惑した。重要な経営判断をトップがツイッターに投稿するのは異例だ。
「1株420ドルで、資金は確保した」という言葉もあった。「420」は米国では大麻の隠語だ。マスク氏は過去にもツイートで問題発言を連発しており、すぐには本気だと受け止められなかった。
しかしその後、同氏はテスラの公式サイトでも、非上場化の検討を表明。直近の同社株は340ドル前後で、それより高値で株を買い、非上場化すると受け止められた。7日の株価は前日より1割高い379ドルに上昇した。
マスク氏は、非上場化により「長期的な目標に集中できていい結果を出せ、外からの批判を免れられる」など、利点を挙げ、「株主の投票によって最終決定する」という。
今後の非上場化の行方は見通せ…