手作りの飛行機で空を飛ぶ「鳥人間コンテスト」が7月末、滋賀県の琵琶湖で開かれた。大会の模様は29日午後7時から日本テレビ系で放送される。
41回目の今大会は、台風12号の影響で異例の事態になった。2日目のフライトが中止になったほか、雨でプラットホームが滑りやすくなっていることなどから、練習の成果を出し切れないチームが続出。読売テレビの竹綱裕博(やすひろ)チーフプロデューサー(CP)は「風向きがコロコロ変わり、波乱につぐ波乱の展開になった。安全に飛んでもらうため、気象予報とにらめっこしていた」と振り返る。
競技は2部門あり、動力を使わずグライダーのように空を飛ぶ「滑空機部門」には、学生や社会人など21チームがエントリー。ヘタレ芸人として愛されるお笑いコンビ「三四郎」の小宮浩信もパイロットとして参加しており、どんなフライトをしたのかも見どころの一つだ。
後半は、ペダルをこぐなどして飛ぶ「人力プロペラ機部門」。前回大会では飛距離40キロを達成したチームが現れたため、コース全長が60キロに延長された。ただ、途中で天候が悪化して中断したため「部門不成立」となった。
VTRでは、1年に1度の大会に向けてアスリートのように体を鍛えるパイロットの姿や、チーム内の人間模様なども描かれる。竹綱CPは「飛ぶまでの過程で、葛藤や挫折もいっぱいある。目標に向かって進む人の姿を見てほしい」。
放送当日は、番組初の試みとして視聴者参加型のゲームを実施。データ放送に切り替えると、画面上で飛行機を飛ばすことができる。一定条件をクリアすると、出演者のサイン入りTシャツプレゼントに応募できる。(杢田光)