富山県立山町の北アルプス・立山連峰で昨年6月に操縦訓練飛行中の小型機が墜落し、乗っていた4人全員が死亡した事故で、国の運輸安全委員会が30日、調査報告書を公表した。小型機は悪天候で雲の中を飛行し、周囲の状況を把握できずに山に衝突した可能性があると指摘した。
長野県の21~57歳の男性4人が乗った小型機は、昨年6月3日午後2時23分に富山空港を離陸。松本空港(長野県松本市)へ向かったが、約30分後に立山連峰の獅子岳山頂付近(約2700メートル)に墜落した。
報告書によると、出発前の気象予測が不十分だったため、雲の中を飛行することになり、山に衝突したとみられるという。主翼に氷が付着して高度を維持できなくなったり、強い乱気流に遭ったりした可能性もあるという。
また、墜落時に遭難信号を発信…