マツダが30日発表した7月の国内生産台数は、前年同月比30・9%減の5万8179台だった。西日本豪雨で物流網が混乱して部品調達に遅れが出た影響で、国内工場の操業を一時停止するなどした。海外を含む世界での生産台数は同20・9%減の10万5119台だった。
広島、山口の両県にあるマツダの工場は、設備に直接の被害は受けていない。だが、交通の寸断により部品調達が滞ったため、7月7日から11日まで操業を停止。この後も、休日を増やしたり残業をやめたりして生産を減らしていた。
被災地のために今できること…西日本豪雨支援通信
西日本豪雨、列島各地の被害状況は
お盆休み明けからは残業も再開して生産量を増やしているが、豪雨前の水準には戻っていない。通常操業に戻るのは9月10日になるという。マツダは西日本豪雨による業績への影響については、「調査中」としている。
同日発表になったダイハツ工業の7月の国内生産は、同7・6%減の7万2455台だった。同社は、大阪府や大分県などに工場があるが、豪雨の影響で一時、稼働を止めるなどしていた。(近藤郷平、米谷陽一)