ピアニストのサラ・デイビス・ビュクナーが、モーツァルトのソナタ全18曲に小品を加えた計27曲を、9月8日から4回に分け京都市上京区の京都府立府民ホールアルティで演奏する。「モーツァルトは芸術家でエンターテイナーで、ピアノの名手で教育者でもある。様々な顔が見える4公演にしたい」と語る。
3歳の時、モーツァルトの「フィガロの結婚」序曲から始まる音楽番組を毎日ラジオで聴き入っていたのが、ピアノを習うきっかけだった。「大好きなホールでのソナタ全曲演奏は夢がかなった気分です。教会で弾くような敬虔(けいけん)な気持ちで臨むが、音楽はかしこまらずユーモラスにカラフルに響かせたい」
初回の8日は初期のソナタと11番「トルコ行進曲つき」。以降もソナタに加え幻想曲、ソナチネなどを並べ、最後の第4回はソナタ18番で締める予定だ。
「曲の向こうに生き生きとした『人間モーツァルト』が浮かび上がればいいですね」
8、15、22日は午後3時開演。12日は午後7時。各回5千~3500円、自由席(学生)2千円。4日間のセット券もある。ホール(075・441・1414)。(小原篤)