トランプ米大統領は7日、大統領専用機「エアフォースワン」の機中で記者団に対し、北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長からの親書を近く受け取る予定であることを明らかにした。トランプ氏は「前向きな内容の手紙だと思う」と語った。
正恩氏の親書は6日に北朝鮮側から「境界線」で米側に渡され、ポンペオ国務長官を通じてトランプ氏に手渡される予定という。「境界線」は南北軍事境界線のある板門店とみられる。トランプ氏は「私と彼(正恩氏)との言葉のやりとりはとても良い。彼は『トランプ大統領を信頼している』と言っている」と語った。
正恩氏が2021年1月までのトランプ氏の任期内に非核化を実現する意欲を示したことについて、トランプ氏は今月6日の米モンタナ州での集会で「素晴らしい」と評価。8月下旬にポンペオ氏の訪朝中止を発表した際は「非核化に関して重要な進展が見られない」と北朝鮮への不満を表明したが、その後は直接的な批判を避け、正恩氏との人間関係が良好である点を強調し続けている。(ワシントン=園田耕司)