北朝鮮の朝鮮労働党機関紙「労働新聞」は1日、金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長がトランプ米大統領と南北軍事境界線にまたがる板門店で会談したことを大々的に報じた。朝鮮半島の非核化や米朝関係で「新たな突破口を開くための生産的な対話を再開することで合意した」と伝えるなど、国内向けに肯定的に報じた。
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同紙は1~3面を使って会談の様子を詳報。写真35枚も掲載した。会談では朝鮮半島の緊張緩和や米朝関係を劇的に転換させる方策や、その障害となる懸念について互いに意見を交わし「全面的な理解と共感を表した」と指摘。懸念が何かは具体的に報じていないが、正恩氏は完全非核化まで制裁解除しないとする米国側の立場への不満を直接伝えた可能性がある。
また、板門店での米朝首脳の対面は、正恩氏がトランプ氏の提案を受け入れて電撃的に実現したと説明。「両国の最高首脳の果敢な大勇断は、根深い敵対国家として反目してきた両国間に前例のない信頼を創造した驚くべき出来事になる」とたたえた。
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