沖縄県知事選での与党推薦候補の敗北は、安倍政権にとっては打撃となる。自民党総裁選で連続3選を果たしたばかりの安倍晋三首相は出ばなをくじかれた格好。野党側は勢いづき、来夏の参院選に向けて攻勢を強める構えだ。
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安倍首相「しょうがないね」 沖縄知事選、政権に痛手
特集:沖縄県知事選2018
前宜野湾市長の佐喜真淳氏を推した与党は、「総力戦」を展開。菅義偉官房長官や自民党の二階俊博幹事長が地方選としては異例の3回の現地入りをし、公明党も支持母体である創価学会の原田稔会長ら幹部がてこ入れを図った。「これ以上ない選挙戦」(党幹部)との手応えだっただけに、首相周辺からは「安倍3選直後の船出として、非常に厳しい結果だ」との声が上がった。
今回知事選は、来年の統一地方選や参院選の試金石との位置づけでもあった。自民党幹部は「安倍総理のもとで参院選をどう戦っていくか戦略を練り直さないといけない。憲法改正案もこのまま急ぎ足で発議します、なんてやったら大変なことになる」と述べた。
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