iPS細胞の医薬品開発への活用を広めようと、厚生労働省はiPS細胞の原料となる血液を取り扱いやすくする方針を決めた。血液製剤や医薬品の原料にする目的以外の採血を原則禁じる血液法を改正し、民間事業者が血液から作ったiPS細胞を製造販売できるようにする。来年の通常国会での改正をめざす。
iPS細胞は、体の細胞から作ることができ、無限に増やせて、様々な種類の細胞に変えられる。京都大の山中伸弥教授がヒトで最初に作った際は皮膚の組織を使った。今は主に、体への負担が少ない採血による血液細胞が使われている。
見直しの背景には、iPS細胞…