内閣改造から一夜明けた3日午前、各省庁で新旧閣僚の引き継ぎ式が始まるなど、新内閣が動き始めた。
首相、融和よりこだわり優先 腐心したのが甘利氏の処遇
「推薦通り。力が落ちた証拠」各派閥は満足 第4次改造
法務省では、山下貴司法相が上川陽子前法相から職務の引き継ぎ書を受け取った。秋の臨時国会には、外国人労働者の受け入れ拡大に向けた入管法改正案が提出される見通しだ。山下氏は「出入国在留管理庁(仮称)の新設に向けて、しっかりと頑張っていきたい」と意欲を示し、「国会でいろいろと議論があろうかと思いますが、ご指導をお願いします」と述べた。
農林水産省の大臣室では、吉川貴盛農水相が斎藤健前農水相から引き継ぎ資料を受け取り、握手を交わした。農業分野では、輸入関税の引き下げが焦点になっている米国との通商交渉や、相次ぐ災害で被害を受けた農家の支援など課題が山積している。吉川農水相は「農政の発展のために頑張ります」と表情を引き締めた。
桜田義孝五輪担当相は、パラリンピックに水泳で6大会連続出場した日本パラリンピアンズ協会の河合純一会長らと大臣室で面会。2020年東京大会について「パラリンピックの成功なくして、東京大会の成功なしとの覚悟でやるつもりだ」と意気込んだ。