2日に発足した第4次安倍改造内閣の特徴は、安倍晋三首相の自民党総裁3選を支えた派閥の意向をこれまで以上に重視した点だ。「安倍1強」と言われたかつての安倍首相主導の組閣では入閣を果たせなかった待機組が今回は次々と入閣した。初入閣組は第2次安倍政権以降の改造で最多の12人に膨らんだ。
首相、融和よりこだわり優先 腐心したのが甘利氏の処遇
首相の選んだ顔ぶれには、首相が総裁選で党内の派閥の力に頼ったことの影響が色濃く反映された。
閣僚の数が増えたのは早くから首相の3選支持を明らかにした麻生派と二階派。麻生派は3人から4人に、二階派は1人から3人に増えた。
麻生太郎副総理は改造に先立ち、一定の当選を重ねながらも入閣経験がない「入閣待機組」のうち衆院当選8回の3人を官邸幹部に伝えていた。そのうち岩屋毅防衛相と原田義昭環境相が初入閣。派幹部は「大満足だ」と語った。
二階俊博幹事長が率いる二階派…