人気なのに、打ち切られた花火大会がある。押し寄せる観覧者と都市開発の波により、警備費が上昇し、打ち上げ場所も確保しにくくなっているからだ。存続している大会も有料席をつくったり、打ち上げの高さを下げたり、と風物詩を守る取り組みを続けている。 博多駅から福岡市地下鉄で9分。マンションや学校がぐるりと囲む広さ約40万平方メートルの大濠公園に、6千発の花火が上がる。1949年に始まった「西日本大濠花火大会」は40万人を集める福岡の一大イベントだった。主催する西日本新聞社は、今年9月14日付朝刊に掲載した社告で終了を公表し、理由を説明した。 〈安全対策の限界といった事情を考え合わせると、これ以上の継続は難しい〉 同社広報部によると、2012… |
人気だから消える花火大会 あえて低く打ち上げたら苦情
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