街歩き番組「じゅん散歩」が人気の俳優・タレント高田純次さんが、番組ロケでオスロを訪れ、ノルウェーを代表する画家ムンクゆかりの地を巡り、作品と対面した。ムンクの代名詞ともいえる「叫び」などは、「ムンク展」(27日から上野の東京都美術館)のため来日するとあって、「日本での再会が楽しみ」と話している。
ムンクの「叫び」など100点来日 秋に上野で大回顧展
ノルウェー首相も高田純次さんも 「叫び」になれる場所
高田さんは9月上旬にオスロを訪れた。「もう寒くてね。1カ月早く来ればよかったのにって言われましたよ。建物がシックできれいな街だったね。海辺では新しいオスロ市立ムンク美術館や図書館を建設中だった。あれができると、今あるオペラハウスと合わせて素晴らしい景観になるね」と中心街の印象を話した。
現在のムンク美術館で、今回初来日する「叫び」(厚紙にテンペラ・油彩画)を見た。「画集で見ていた通り、個性的な絵でしたよ。モナリザみたいに案外小ぶりな作品だったね」。作品の舞台となった郊外の丘も訪れた。「絵の通り、奥に海が見えてね。何度も何度も、『叫び』の耳をふさぐポーズを取りました」
また、「叫び」の別バージョンが100億円弱で落札されたことに触れ、「50億円持っていったんだけど、足りなかったな」と笑った。「そんな冗談はさておき、『叫び』では個性を強く打ち出しているけど、普通に描いた風景画も素晴らしかったな。東京にはムンクの作品が100点来るっていうから、楽しみだね」。若い頃はグラフィックデザイナーを志していただけあって、最後は美術への関心を示して締めくくった。
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「じゅん散歩」はテレビ朝日で毎週月曜~金曜の午前9時55分から放送。10月29日~11月2日は「秋の芸術祭」と題した特別編で、そのうち10月31日~11月2日にオスロの町歩きやムンク美術館の訪問を含めた内容を放映する。
「ムンク展――共鳴する魂の叫び」は10月27日[土]~2019年1月20日[日]、東京・上野の東京都美術館企画展示室。午前9時30分~午後5時30分(金曜と11月1日[木]、3日[土][祝]は午後8時まで)。月曜と12月25日[火]、1月1日[火][祝]、15日[火]休室(11月26日、12月10日、24日、1月14日は開室)
一般1600円など。問い合わせは、ハローダイヤル(03・5777・8600)。詳しくは、展覧会公式サイト(
https://munch2018.jp
)。