岐阜県で野生イノシシに豚(とん)コレラ感染が相次いでいる問題で、県は、岐阜市と周辺の計17市町で狩猟の解禁を延期した。
県によると、18日までに県内で死亡したか捕獲したイノシシ189頭のうち、豚コレラが発生した岐阜市の養豚場から半径約10キロの範囲内では32頭から豚コレラの陽性反応が出ている。
県内では例年11月1日からイノシシやシカのわな猟が解禁されるが、県は感染拡大を防ぐため、岐阜市や各務原市などで14日まで猟を制限する。この間にイノシシの調査捕獲を続け、その結果を踏まえ、本来銃猟も解禁される15日以降の対応を決める。古田肇知事は「感染イノシシが後を絶たない状況。拡散防止策が必要で、やむをえない措置だと考える」と話した。
今月22日にも、県に狩猟登録している約3600人に文書で通知する。隣接する愛知県でも11月15日に狩猟が解禁されることから、岐阜県は愛知県との調整も検討する。