レスリング世界選手権の第3日は22日(日本時間23日未明)、ブダペストであり、男子フリースタイル65キロ級で初出場の19歳10カ月、乙黒拓斗(山梨学院大)が決勝でインド選手を破り、日本男子最年少優勝記録を44年ぶりに更新した。これまでの記録は1974年大会の同52キロ級を制した高田裕司の20歳6カ月。10代での優勝は五輪、世界選手権を通じて初となる。乙黒拓は1回戦から3試合連続でテクニカルフォール、準決勝はロシア選手に逆転で勝ち上がってきた。
乙黒拓は山梨県出身。東京・帝京高時代の2014~16年に全国高校総体を3連覇。15年には世界カデット選手権54キロ級で優勝し、今年6月の全日本選抜選手権65キロ級を初制覇した。兄・圭祐も世界選手権男子フリースタイル70キロ級代表。
一方、同日あった3位決定戦に臨んだ同57キロ級で昨年覇者の高橋侑希(ALSOK)はキューバ選手を破り、2大会連続のメダル獲得。同92キロ級の松本篤史(警視庁)も銅メダルを獲得した。