(20日、WBAミドル級タイトル戦)
ボクシング村田、王座失う 2度目の防衛ならず
悔しかっただろう。つらかっただろう。それでも村田は、12回を戦い終えた後、語った。「負けた。完全に負けた。実力不足です。自分のボクシングの、幅のなさを痛感した」。真っ赤になった痛々しい顔が、試合内容を何よりも端的に表していた。
強打を警戒し、距離をとってくる。村田陣営がたてていたそんな予想は、開始早々に外れた。ブラントは間合いを詰め、積極的に打ち込んできた。手数だけではなく、有効打も多い。3回以降、村田は左ボディーで形勢の立て直しを図る。
5回には得意の右ストレートも…